局地的に話題となっている、米沢ラーメンのお店へ。派手な看板の隣にある、地味な入口から店内に入ると、既に満席。お客さんの半分近くが「冷しラーメン」か「冷し中華」を食べているのだが、自分が注文したのは、山形ラーメンのもう一つの名物テイストとも言える、辛味噌ダレのつけ麺。
山形における辛味噌ラーメンのランドマークとも呼べる、「龍上海の赤湯ラーメン」の場合は、味噌味のスープの上に、真っ赤な辛味噌の塊がトッピングとして乗り、それを溶かしながら食べるというものなので、一種のWテイストとなっている。また、既に味噌味のスープに辛さが溶かれたものを出すお店もあるので、このあたりは、辛味噌の使い方も異なるというところか。
で、ここの辛味噌はどうなっているかというと…

確かに、タレに辛味噌の塊を乗せても瞬時に沈んでしまうので、つけ汁に辛味成分が溶けている形であった。そこに、2玉分の麺とゆで卵。そして、ゴマドレッシングがかかったタマネギが添えられている。
タレの味そのものは、まろやかながらに意外とあっさりとしており、単独でも飲める濃度。辛さについても、えげつないほどに辛いというものではなく、むしろ味わいとしての機能を果たしている。ちなみに、底にはメンマや短冊切りのチャーシューも入っているのだが、個人的には、メンマの食感が印象的。
また、太麺との相性も、多加水の麺であることやタレの濃度もあって、麺に染みこむのではなく、麺の表面をタレが被うという具合。
ただ、麺の水切りがほぼ皆無で、お皿の上に水がヒタヒタになるぐらいに溜まっていたり、茹で卵の茹で加減が容赦なかったりと、ツッコミどころも満載なのだが、個人的にはあっさりとした味ゆえに、2玉がするっとお腹に入ったことの印象が大きい。
あとは、ぴょんぴょん舎の「別辛」のごとく、辛味噌を別のお皿に持って出してくれれば、なかなかのポテンシャルになるのではと思うが…600円でそれは難しいところか。